*2015年10月
朝晩の気温が低くなり、早いもので今年も残り3か月となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
最近は自然災害が多く、心をいためております。
被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
予期せぬ災害に備えて
100年前の島村藤村の詩に思いを馳せる
世界に目を向ければ、今、5000万人とも6000万人ともいわれる数の難民の方々がいらっしゃいます。様々な理由で今までの生活を失い、避難生活を余儀なくされている方々の思いは如何ばかりでしょうか。
せめて私たちは祈り、その方々の苦しみを少しでも理解したいと思うばかりです。
先日、ふと目にとまった皆様よくご存じの “ヤシの実”という歌。
明治34年に発表され、作詞は島崎藤村ですが、その一部をご紹介します。
名も知らぬ遠き島より 流れよるやしの実一つ
故郷の岸をはなれて、なれはそも波に幾月
(中略)
実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂い
海の日の沈むを見れば たぎり落つ異郷の涙
おもいやる八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん
藤村は人生の旅路を、やしの実に託してその時の心境を詩にしたのではないかと思います。
この詩は100年前に書かれたものですが、今、まさにこの詩のような心境の方々が大勢いらっしゃるのではないかと想像しております。
日本でも災害に遭われ故郷を離れて暮らしていらっしゃる方々、元の暮らしに、なかなか戻れない方々、少しでもその苦しみが軽くなる事をお祈りいたします。
予期せぬ災害にも体力が大事
また、予期せぬ災害への対策としては、日頃から準備して備えておく総合体力と、いざという時の心構えが必要です。災害時はもちろんの事、その後の現実復帰までの長い道のりがありますので、強い心と体力が必要になります。
どうかみなさま、日頃の健康管理を忘れず、強く優しい健やかな心で過ごされますよう願っております。
この季節、注意したいこと。
秋はウォーキングなどにも気持ちの良い季節ですね。また、美味しいものがたくさん!の実りの秋ですね。実はこの時期、急に朝晩の気温が低くなり、日中との気温差も大きいので、体調を崩しやすい時期でもあります。忙しくてもご自分の体調に目を向け、過信せず秋を楽しみながら体力を養って下さい。
院長 安田浩子