祈り~春へ向けて~

院長からのメッセージ

*2018年3月

祈り~春へ向けて~

1月、2月は、インフルエンザや感染性胃腸炎が例年以上に流行しましたが、やっと収束に向かっているようです。木々の枝のつぼみが膨らんできました。
少しまだ先ですが、桜の開花のニュースも届く様になり、
それに続く百花が山や野に、町の通りの街路樹に咲き始めることでしょう。

そして私たちも年を重ねていきます。

私事で恐縮ですが、今回は大変お世話になった恩師のお話をさせていただきたいと思います。
先日、96歳の恩師が召されたとのお知らせを受けました。予感はしていたものの実際に知らせを受けて考えてみると、私との関わりの深さにを驚きを覚えました。

恩師は女医でしたが縁あって、ある修道院付属中学、高校の教師として生涯を捧げられたのでした。

幼少時より現在に至るまで直接お目にかかった回数に較べ、より深く心の映像に残るのは、私たち生徒の為にいつも祈って下さっているお姿、私達の欠点を知りつつそれぞれの生きざまに、熱い信頼を寄せて下さっているお姿でした。

教え子の一人であった私がある時、”先生が一番好きな時間はどんな時ですか?” とお聞きしたところ、”そうですね、たぶん朝5時から7時のミサが始まる時間まで、自由に祈っている時でしょうか。”と言われました。その祈りは身近な人達から始まって全世界に及ぶものでした。

また、ある時、知り合いの老先生と電車通勤について話したことがあります。私が、車内で近頃 殆どの人がスマホなどを見ていているけれど、先生はその時間に何をされているのですか?と尋ねると、
“そうですね、だんだん眠たくなりウトウトしたり、横にいる方の為に祈ったりしています。ほら、袖すれ違うのもなにかの縁 と言うでしょう?”
祈られた人はそんなことは夢にも思わず、電車を降りたことでしょう。でも何か嬉しい秘密ですね。

見知らぬ誰かが、見知らぬ誰かを思い浮かべて祈る。
忘れがちですが、世の中にはそんな思いがあふれている気がします。
自然災害が起こった時に心をいため、無事と復興を祈るように、またオリンピックではスポーツ選手達が怪我をしないように祈り、最大限の力を発揮出来るよう応援するように。私たちも自然と祈っていますね。
私たちが生きている世界は、それほど悪いものばかりでもないようです。

私たちが 日頃どっぷりと浸かっている目に見える現実がある一方、目に見えないものも確かにあるようです。それぞれが、あの歌のように横の糸、縦の糸となりこの世を生きる私たちの行動を織りなしているのかもしれません。

皆様の現実は決して簡単ではなく、自分や周りから来る悩みも多いことでしょう。

最近召された恩師の伝えたいと思われる事を皆様に伝えたいと思います。

”今の貴方を信頼しています、
そして貴方が将来に向かって
貴方らしい生きかたを築いていく姿を更に信頼しています。
この世をしっかりと生きて探求し、発見し、感動する価値があることを 
見逃さないように、諦めないように、
いつも祈っています。”

皆様の心にも芽生えている希望の花を大切に育ててくださいませ。

若樹内科クリニック 院長 安田浩子

 

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